中条

昨日は長野市中条(旧中条村)にある、木工作家コバヤシユウジさんの工房「MWC.WORKSHOP」へカンナ屑をいただきに行きました。昨年から考えるとこんなにも中条へ行く機会が増えるとは思いませんでしたが、この道中がいつ来ても心地いい。。。信号の少ない道路は快適なスピードで程よい起伏をやりすごし、川に沿って常に道が蛇行しているのでスピードが極端に出過ぎず、絶え間なく景色が変わっていきます。(住んでいる人は感じ方が違うと思いますが。。。)長野市の自宅から15kmそこそこなのに、いつ来ても季節がものすごく明確に感じられ、それがまた心地いいな〜と感じるのです。木の粉まみれになりながら工房でカンナ屑をGETし、40オーバー男同士スイーツを食べながら次の作品の展望を楽しく語り、心地いい中条の時間は過ぎていき写真 1ました。

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ライフデザイン信州2014

木のリボンの事ではありませんが、ようやく少し落ち着いたので…

長野県デザイン振興協会主催のデザインコンペ「ライフデザイン信州2014」が今年も行われ、10月8日の公開審査~10月31日の授賞式と慌ただしい日程を無事終えました。

今年は「信州+北陸」という新幹線延伸を見すえた難しいテーマでしたが、何とかグランプリを頂戴することが出来ました。個人的な結果もさることながら、運営委員でもありますので毎年の動向が気になるのですが、今年は長野デザインにとって(特に参加デザイナーにとって)本当にとても重要なコンペとなりました。審査員でグラフィックデザイナーの左合ひとみさん、同じくグラフィックデザイナーのはせがわさとしさん、石川県デザインセンター事務局長の志甫雅人さん、そして富山大学教授の内田和美さん・・・みなさん豊富な経験・見識・立場から鋭い指摘やあたたかい言葉を惜しみなくいただきました。また、コンペの結果を踏まえ、その作品をどう社会へ展開するか非常に具体的なアドバイスやサポートをしていただける「希望がもてるコンペ」となりました。「ただ審査をして終わりでは駄目…」というのはライフデザイン信州始まってからの課題です。みんながその言葉を使いました。でも実際その先へ繋げようとするのはデザイナー個人に委ねられていました。「委ねる」というと「託した感」がありますが、実際は協会としてのサポートが出来なかったように思います。確かにいいデザインを作るのは難しい。でも活かすのはもっと難しい。しかしそれをしてこそ「デザイン」だし、さらなる価値を社会へもたらせるのかもしれません。まだまだデザイン振興協会自体が受賞作品を社会へ展開できるわけではありません。「出来なかった」のか「してこなかった」のかしっかり反省していきたいとも思います。

それでも一段落。ホッとしつつもウカウカしていられないのが実感です。提案部門賞の轟理歩君(Reach)や、中原謙一君(ZERO ICHI)、廣田 義人君(机の上)などすごい完成度でムチャクチャ恐い。。。いや、いやいやこれはムチャクチャ楽しい!今までだって何度も嫌になったり投げ出しそうになったこともあるけど、こんな「競い合って磨いていける環境」ならもっともっとチャレンジしていきたい!そう思えるコンペだったから。

ちなみに作品は「日本酒の酒瓶のフォルムを新幹線特有の流線型に見立てたポスターです。北陸新幹線が繋ぐ長野ー新潟ー富山ー石川の各県1酒蔵をPRしています。車と違い新幹線の旅ならお酒を飲めますね。また居酒屋のメニューには各県の酒が並んでいます。飲み比べながらいろいろな県を楽しく旅するように。。。と、そんなようなイメージを持ちつつ制作していました。酒瓶とすぐにわかったら面白くない。新幹線を感じなかったらわからない。。。ぎりぎりのところを狙ったつもりです。」

おしまい。naganoniigatatoyama kanazawa