松本クラフトピクニック雑感

2年ぶりの松本クラフトピクニックを無事終えました。
2日間とも穏やかな秋の晴天に恵まれました。

例年、搬入・場所取りの勢いや開店前から早々興味を持たれるお客さんなど、初日からワイワイ勢いがあったので、今年の比較的静かなスタートに2年ぶりの影響を懸念しました。ゆったりながらそれでもいつものように昼食をとる時間もなく、途切れること無くお客さんが来てくださいましたが、今回は「大々的な告知が少ない」「食べ物の出店が無い」「前週まで週末は決まって天気が崩れていた」など「いつもと違う」雰囲気のクラフトピクニックだったことは間違いありません。

今回は私自身も「いつもと違う」初めての試みで挑もうと決めていました。それは「着物」での出店。
着るの自体はじめてなのに、「外での着替え」という不慣れさを超えて少々無謀な計画とあって、かなりのチャレンジングな出店となりました。事前にYouTubeで学習した着付け方でなんとかやりこなし、2日間を無事こなしました。

お客様のほかに、知人も多く顔を出していただいたのですが、(幸せなことに)途切れることの無いワークショップの対応で、あまりゆっくりお話ししたり出来なかったのは残念でしたが、皆さんそれぞれ楽しんで頂けた様子。何よりです。

毎回思うのですが、このイベントは「ワークショップ主体」ということもあり、実際に作ったり体験したり、「参加」を目的としてご来場下さるお客様が多いのが特長です。物販で商品をご購入下さる方も有り難いのですが商品とお金の交換で終わる物販より、ワークショップ希望の方々とは制作作業をしながらじっくりとお話しすることも出来ます。作業工程の改善点に気付くことも出来ますし、作品完成後の生の感想を聞くことも出来ます。

私自身はグラフィックデザイナーです。クラフトマンではありませんし、クラフトマンになれるとも思いません。あくまでデザイナーがデザイナー目線で考えた木の創作であること。だからこそ他には無い新しい創作が提供できること。そんな事をあらためて感じています。
今後も、木のリボンを通じて僕自身の「変化」を求めて試行していこう。
そんな事を心に刻んだ今年のクラフトピクニックでした。

 

最後に
久しぶりで記録写真の1枚も撮っていないことに後から気づき、展示しに使用した升のアレンジメントを別撮りしました。日焼けや故障した木のリボンたちと、実家にあった使い古された升。どちらも「木」。そんなマッチングでIMG_4599 1 IMG_4600 IMG_4601